美容室・美容サロンのLINEリッチメニューは、予約、メニュー確認、アクセスなどをトーク画面から見つけやすくする入口です。予約につながるデザインにするには、装飾を増やす前に「一番使ってほしい行動」と「繰り返し確認される情報」を整理します。見た目とリンク先が一致していることが、使いやすさの基本です。

この記事では、ヘアサロンのリッチメニューを例に、項目の選び方、文字の見せ方、スマートフォンでの確認、AIを使った改善案の作り方を解説します。掲載する画面図は説明用のオリジナル設計例であり、特定のサロンの実績やLINE公式の操作画面ではありません。

サロンの雰囲気に合わせたスマートフォンのメニュー配置を検討するイメージ
本文の内容に合わせて制作したAI生成のイメージ画像です。実在するサロンや実際の操作画面ではありません。

リッチメニューの役割は「探す時間」を短くすること

お客様は、サロンのトーク履歴を毎回さかのぼって予約リンクを探したいわけではありません。必要な入口が同じ場所にまとまっていると、思い立ったときに行動しやすくなります。予約前の人と予約済みの人の両方が使うことを想定し、よくある目的を書き出しましょう。

一方で、リッチメニューは予約管理システムそのものではありません。予約ページへの誘導を設定する場合は、その先でどのように予約が確定するかまで設計します。ボタンを押しただけで予約完了と誤解される表現を避け、実際の受付方法に合う言葉を使ってください。

項目を決める前に、店頭で聞かれる質問を集める

「空き時間を見たい」「メニューと料金を知りたい」「場所を確認したい」など、日々の質問を分類します。スタッフが出したい情報だけで埋めると、店舗紹介ばかりが増えて予約の入口が見つからなくなります。質問の多さと事業上の優先度を並べて検討すると、必要な項目を選びやすくなります。

たとえばヘアサロンの設計例なら、予約、メニュー、アクセス、スタイル紹介、よくある質問、相談という組み合わせが考えられます。ただし六つが正解という意味ではありません。情報量が少ないサロンでは項目を絞ったほうが分かりやすい場合もあります。空欄を埋めるためだけに項目を作らないようにしましょう。

リッチメニューは、行動の入口。空き状況・予約:主な行動を見つけやすく、メニュー・料金:選ぶための情報、アクセス:来店前の確認、スタイル紹介:サロンらしさを伝える、よくある質問:不安を解消、ご相談:受け付ける方法を明記
リッチメニューは、行動の入口|L-Beauty Salon編集部によるオリジナル解説図(設計例)。

予約の入口には、色と位置で優先順位をつける

すべてのボタンを同じ強さで飾ると、どれから押せばよいか分かりにくくなります。予約を主な目的にするなら、予約の領域に十分な余白を取り、他の項目より見つけやすい色にします。サロンのブランドカラーと調和させつつ、行動の優先順位が伝わるかを確認してください。

押す場所と画像の区切りがずれないことも重要です。文字やアイコンが枠の境界にかかると、意図と違うリンクを開く原因になります。デザインを制作する前に使うテンプレートを決め、タップ領域に合わせてレイアウトする順番にすると、設定時の手戻りを減らせます。

ボタンの文字は、押した先を予測できる名称に

「こちら」「おすすめ」だけでは、何が表示されるのか分かりません。「空き状況・予約」「メニュー・料金」「サロンへの行き方」のように、移動先を表す名前を付けます。英語は雰囲気づくりに使えても、主な案内が伝わらない場合は日本語を併記しましょう。

画像を拡大して作業していると、小さな文字でも読めるように感じます。完成前には実際のスマートフォンの表示サイズで確認し、文章を読ませるより短い言葉で判断できる状態を目指します。設定時に入力するアクションラベルも、見た目だけに頼らず内容が伝わる表現に整えてください。

写真を使う場所と、文字を読ませる場所を分ける

施術写真やサロン内観は魅力を伝えますが、細かな模様や明るさの差がある写真の上では、文字が埋もれます。文字の背面に単色の領域を置く、写真を一部に限定するなどして、読みやすさを確保しましょう。高級感は細い文字を小さく置くことだけで表現するものではありません。

写真に写るお客様やスタッフの掲載許可、画像の利用条件も確認します。季節キャンペーンの写真を使う場合は、終了後に通常版へ戻す予定も必要です。長く使う基本メニューと短期間の告知を分けて考えると、更新の負担を抑えながらサロンらしさを保てます。

画像サイズと設定条件は公式マニュアルで確認する

LINEヤフーの公式マニュアルでは、リッチメニュー画像として2500×1686px、2500×843px、JPG・JPEG・PNG、1MB以下という条件が案内されています。制作時は利用するテンプレートと最新条件を確認し、その比率に合わせて画像を作成してください。

この記事の解説図は考え方を説明するためのもので、そのまま設定用画像として使う想定ではありません。サイト掲載用の画像と、LINE管理画面に登録する画像では必要な仕様が異なります。書き出した後も、文字のにじみ、圧縮による劣化、枠のずれを実機で確認しましょう。

見た目から予約先まで、一続きで。文字と余白:小さな画面でも読める、タップ領域:画像の区切りと合わせる、リンク先:目的の店舗へ進める、実機テスト:初めてのお客様として試す
見た目から予約先まで、一続きで|L-Beauty Salon編集部によるオリジナル解説図(設計例)。

AIで配置案を広げ、採用する案は店舗が選ぶ

AIには「ヘアサロンのリッチメニュー。予約を最優先に、料金・アクセス・相談を案内。各項目の短い日本語ラベルを三案ずつ」と依頼できます。目的と必要な項目を先に渡せば、言い換えや整理の材料を得やすくなります。出てきた案をそのまま採用する必要はありません。

画像生成AIで背景を作る場合も、文字やタップ領域の仕上げは別に確認します。生成画像の中の日本語やボタン位置が正確とは限りません。AIは発想を広げる補助に使い、店舗名、価格、リンク先、表示期間は担当者が照合する流れにすると品質を管理しやすくなります。

公開前に「初めての人」と「予約済みの人」で試す

初めてのお客様として予約まで進み、次に予約済みのお客様として場所や変更方法を探してみます。いつも使うスタッフは場所を覚えているため、別のスタッフに説明せず操作してもらうと、分かりにくい点を見つけやすくなります。表示確認だけでなく実際にタップして試してください。

公開後は、押された項目と寄せられた質問を確認します。クリックが多くても予約に進まないなら、リンク先の内容や操作手順を点検します。位置、名称、色を同時に変えると理由が分からなくなるため、改善は一つずつ行い、変更日と意図を記録しておきましょう。

よくある質問:美容サロンのリッチメニュー

Q. 写真をたくさん使うほうが効果的ですか?

A. 写真の枚数より、押す場所と案内内容の分かりやすさを優先します。施術の魅力を伝える写真は、スタイル紹介ページへまとめる方法もあります。

Q. AIで作った画像をそのまま登録できますか?

A. 画像形式、容量、比率に加え、文字とタップ領域の確認が必要です。生成後の調整と実機テストまでを制作工程に含めてください。

Q. デザインを変えるだけで予約が増えますか?

A. 予約導線の改善は期待できますが、成果は案内先や受付条件にも左右されます。サロンに合う項目を選び、表示から予約確定までを一続きで見直しましょう。